FlutterFlowとBubbleの違い|選び方を正直比較

目次

はじめに

FlutterFlowとBubbleの選び方で最も重要なのは、「ツール機能の比較」ではなく「自社プロジェクトのユースケースとの相性」です。

ノーコード開発を検討する際、「FlutterFlowとBubble、どちらが良いの?」という質問は最も多く寄せられます。しかし、インターネット上の比較記事の多くは機能の表面的な対比に終始し、「結局、自分のプロジェクトにはどちらが向いているのか」という最も知りたい部分に踏み込めていません。

そこで本記事では、BubbleとFlutterFlowの両方を受託開発しているPICK UPが、両ツールの本質的な違いと、ユースケース別の最適解を実務目線で解説します。読み終えた頃には、「自社のプロジェクトはどちらで作るべきか」という判断基準が明確になっているはずです。

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結論:3行でわかる選び方

迷っている方のために、結論から言います。

  • Webアプリ・SaaS・管理画面を作るなら → Bubble
  • ネイティブモバイルアプリを作るなら → FlutterFlow
  • 両方必要、または将来的なスクラッチ移行を考えているなら → FlutterFlow

ただし、これはざっくりした目安です。実際にはプロジェクトの性質によって最適解は変わります。以下で詳しく解説していきます。

FlutterFlow vs Bubble 一覧比較表

まずは両ツールの基本情報を一覧で比較します。

比較項目BubbleFlutterFlow
得意分野Webアプリ、SaaSネイティブモバイルアプリ
公開できるものWebアプリ、簡易モバイルiOS、Android、Web、Desktop
ベース技術独自プラットフォームGoogle Flutter(Dart言語)
コードエクスポート不可可能(Basicプラン以上)
バックエンド内蔵DB(オールインワン)Firebase/Supabase等を別途連携
料金体系月額$29〜$549+WU従量課金月額$39〜$150(シート制)
学習難易度中(直感的)中〜高(技術知識が有利)
日本語情報多い(10年以上の歴史)中(急速に増加中)
コミュニティ大規模・成熟中規模・成長中
公式日本拠点なしなし
リリース年2012年2020年
代表的な用途マッチング、業務システム、SaaSフィットネス、コミュニティ、SNS

ここから先は、この表だけでは分からない実務上の違いを深掘りしていきます。

5つの本質的な違い

機能の表面比較ではなく、実務で違いが効いてくる5つの本質的なポイントを解説します。

違い1:開発思想が「Web中心」か「モバイル中心」か

最も大きな違いはそもそもの設計思想です。

Bubble は2012年からWebアプリ開発に特化してきたツールで、ブラウザで動くアプリケーションを作ることを前提に設計されています。レスポンシブ対応でモバイル表示も可能ですが、本質はWeb中心です。

一方FlutterFlow は、Googleの「Flutter」というネイティブアプリ開発フレームワークをベースに作られています。つまり、最初からiOS・Androidのネイティブアプリを作ることを目的に設計されています。

この違いがUI/UX、パフォーマンス、機能の優先順位などあらゆる側面に影響します。

違い2:バックエンドが「内蔵」か「外部連携」か

Bubbleバックエンドが内蔵されているため、データベース、認証、ファイルストレージなどがすべて1つのプラットフォーム内で完結します。これは特に非エンジニアの起業家には大きなメリットで、追加の技術判断を最小限にできます。

一方FlutterFlowバックエンドが外部連携前提です。Firebase、Supabase、または独自のREST APIなど、外部サービスと組み合わせて使います。これは技術的な柔軟性を生む反面、初期設定の複雑さを増します。

違い3:コードエクスポートの可否

Bubbleコードエクスポートができません。つまり、将来「やはりスクラッチで作り直したい」と思っても、ゼロから作り直しになります。これはベンダーロックインとして知られる重要なリスクです。

一方FlutterFlowBasicプラン($39/月・約5,800円)以上でFlutter/Dartコードのエクスポートが可能です。将来的にエンジニアチームに引き継いで継続開発することができます。

ただし、書き出されたコードは独特の構造になっているため、Flutterエンジニアでも慣れが必要です。

違い4:料金体系の根本的な違い(重要)

両ツールの料金体系は根本的に思想が異なります

BubbleWorkload Units(WU)制を採用しており、データベースクエリやワークフロー実行などのサーバー処理量に応じて従量課金が発生します。そのため、ユーザー数が増えるほど月額コストが急増することがあります。

具体的には、Starterプラン($29/月・約4,400円)は175K WU、Growthプラン($119/月・約1.8万円)は250K WUが含まれ、超過分は1,000 WUあたり$0.30(約45円)の追加課金です。

一方FlutterFlow はシート制(ユーザー数ベース)で、サーバー処理量による従量課金はありません。ただし、バックエンド(Firebase等)の従量課金は別途発生します。

つまり、Bubble = ツール側で従量課金、FlutterFlow = バックエンド側で従量課金という違いです。どちらが安くなるかはプロジェクトの設計次第で変わります。

違い5:拡張性とエンジニア連携の容易さ

Bubbleプラグインマーケットプレイスが充実しており、必要な機能はプラグインで拡張できます。ただし、独自仕様のためBubbleエンジニア以外は触りづらい側面があります。

一方FlutterFlowカスタムDartコードを書くことで、ほぼあらゆる機能を実装できます。既存のFlutterエンジニア・モバイル開発者と連携しやすいのが強みです。

ユースケース別・どちらを選ぶべきか

「結局、自分のプロジェクトにはどちらが合うのか?」という最も重要な問いに、ユースケース別で答えます。

BtoB SaaS(業務システム、CRM、管理画面)

推奨:Bubble

理由: 複雑なダッシュボード、権限管理、データテーブル操作などはBubbleの得意領域です。Webブラウザ運用が前提のため、Bubbleのオールインワン構成が活きます。さらに、社内利用でユーザー数が限定的なため、Workload Unitsの心配も少なくて済みます。

マッチングプラットフォーム(Web版)

推奨:Bubble

理由: ユーザー認証、プロフィール管理、検索、メッセージングなどの機能をBubbleで効率的に構築できます。Webブラウザでの利用が中心なら、Bubbleのコストパフォーマンスが優位です。

マッチングアプリ(モバイルアプリ)

推奨:FlutterFlow

理由: 「Tinder」のようなネイティブUX、プッシュ通知、スワイプジェスチャーなどはFlutterFlowが圧倒的に得意です。モバイルアプリならではの体験を提供する場合、Bubbleでは限界があります。

EC・予約管理システム

推奨:Bubble

理由: 商品管理、決済連携、予約カレンダー、管理画面などのWeb中心のEC機能はBubbleが得意です。SEO対応も比較的やりやすく、集客面でも優位です。

フィットネス・健康管理アプリ

推奨:FlutterFlow

理由: センサー連携(歩数計、心拍数等)、GPS、カメラ機能などのネイティブAPIが必要なため、FlutterFlowの方が実装しやすく、パフォーマンスも優れます。

コミュニティSNSアプリ

推奨:FlutterFlow

理由: リアルタイム通知、画像/動画投稿、いいね/コメント機能などのモバイル中心のSNS機能はFlutterFlowが向いています。Bubbleでもできますが、ネイティブUXの面で見劣りします。

社内業務効率化ツール

推奨:Bubble

理由: Webブラウザで使う業務ツール(顧客管理、案件管理、勤怠管理等)はBubbleが圧倒的に向いています。社内利用でユーザー数も限定的なため、運用コストも安く抑えられます。

MVP(とにかく早く検証したい)

推奨:プロジェクトの最終形態次第

  • 将来的にWebサービスにするなら:Bubble(そのまま育てられる)
  • 将来的にモバイルアプリにするなら:FlutterFlow(最初から正しい技術選定)
  • 将来スクラッチ移行を予定:FlutterFlow(コードエクスポート可能)

3年総コストでの比較

初期費用だけでなく、3年運用したときの総コストを比較しておきましょう。

以下は、1,000〜5,000ユーザー規模のサービスを想定した試算です。

Bubble案件の3年総コスト例

項目金額
初期開発費(中規模)約260万円
Bubbleサブスクリプション(Growth・3年)約65万円
外部サービス(Stripe決済手数料除く・3年)約30万円
保守運用費(3年)約180万円
3年総コスト約535万円

FlutterFlow案件の3年総コスト例

項目金額
初期開発費(中規模)約350万円
FlutterFlowサブスクリプション(Growth・3年)約42万円
Firebaseバックエンド費用(3年)約60万円
App Store Developer費用(3年)約4.5万円
保守運用費(3年)約220万円
3年総コスト約677万円

※為替は1USD=150円で試算。2026年4月時点の情報。

試算結果のポイント

FlutterFlowの方が約140万円高い結果になっていますが、これはネイティブアプリ案件に必要な追加要素(ストア申請対応、複数プラットフォーム対応等)によるものです。同じサービスをWebアプリで実現するならBubbleの方が安くなりますが、ネイティブアプリならではの体験を提供する場合は、その差額が投資対効果に見合います

関連記事:費用相場の詳細はノーコード開発の費用相場|内訳と3年総コストを正直解説で解説しています。

「両方使う」というハイブリッド戦略もある

実は、Bubble vs FlutterFlowの二者択一ではなく、両方を組み合わせる選択肢もあります。

ハイブリッド戦略の代表例

例1:Bubble(管理画面) + FlutterFlow(ユーザーアプリ)

  • 運営者向けの管理画面はBubbleで素早く構築
  • 一般ユーザー向けのモバイルアプリはFlutterFlowで提供
  • バックエンドは共通のAPIで連携

例2:FlutterFlow(モバイルアプリ) + Bubble(マーケティングLP・会員サイト)

  • モバイルアプリ本体はFlutterFlow
  • 集客用のWebサイトと会員ページはBubble
  • ユーザーはWebで知り、アプリでサービスを利用

このような「適材適所」のハイブリッド構成は、両ツール対応の開発会社でなければ提案・実装できません。PICK UPはこのハイブリッド戦略を得意としています。

よくある誤解と真実

FlutterFlow vs Bubbleの議論では、いくつかの誤解が広まっています。 ここで真実を整理しておきます。

誤解1:「FlutterFlowの方が新しいから優れている」

真実: ツールの新しさと品質は別問題です。Bubbleは10年以上の歴史で機能の安定性とエコシステムが成熟しています。一方、FlutterFlowは最新技術への追従が早いです。新しさ=優れているではなく、プロジェクトとの相性で判断すべきです。

誤解2:「Bubbleはモバイルアプリに対応していない」

真実: Bubbleは2025年にネイティブモバイル機能を本格的に強化しました。プッシュ通知やストア配信も可能になっています。ただし、FlutterFlowほどのネイティブパフォーマンスは出ません。

誤解3:「FlutterFlowはコードエクスポートできるから安心」

真実: 確かにコードエクスポートは可能ですが、書き出されたコードを継続開発できるFlutterエンジニアは限定的です。エクスポート機能を保険として考えるのは良いですが、現実的な移行コストも併せて検討すべきです。

誤解4:「Bubbleの方が安い」

真実: 月額料金の絶対額だけ見ればBubbleが安く見えますが、Workload Units超過課金が発生すると逆転することがあります。一方FlutterFlowはシート制で予測しやすい反面、Firebase等のバックエンド費用が別途発生します。プロジェクト規模によって安さは変わります

誤解5:「両方できる必要はない、片方に絞るべき」

真実: 開発者として深く特化することは重要ですが、発注側にとっては両方提案できる会社の方が安心です。なぜなら、自社プロジェクトに本当に合うツールを中立的に提案してもらえるからです。

PICK UPが選ばれる3つの理由

ここまでツール比較を解説してきましたが、最後にPICK UPの特徴をお伝えします。

理由1:BubbleとFlutterFlow両方の受託実績

PICK UPはBubbleとFlutterFlow両方のノーコード受託開発を実際に手がけています。マッチングプラットフォーム、業務システム、求人サービスなど、多彩な案件で両ツールを使い分けてきた実績があります。そのため、「どちらのツールを使うべきか」をプロジェクトの特性に応じて中立的に提案できます。

理由2:要件定義から伴走する上流工程力

PICK UPは単なる実装代行ではなく、要件定義書・画面仕様書・機能一覧の作成段階から一貫してサポートします。数百時間規模の大型案件で要件定義書を納品してきた実績があり、「何を作るべきか」から相談できる数少ないノーコード受託会社です。

理由3:日本企業向けの丁寧なコミュニケーション

また、日本国内での開発・運用に特化しており、日本語での密なコミュニケーションを重視しています。オフショア開発で発生しがちな認識齟齬を最小限に抑え、プロジェクトを円滑に進められます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 結局、FlutterFlowとBubble、どちらを学ぶべきですか?

A. 自分が作りたいものによります。Webアプリやビジネスツールを作りたいならBubble、モバイルアプリを作りたいならFlutterFlowが適しています。なお、両方使えるとキャリア的にも強みになります。

Q2. 後からツールを変更することはできますか?

A. 技術的には可能ですが、ほぼ作り直しになります。両ツールはデータ構造もロジック構築方法も大きく異なるため、移行コストは新規開発と同程度です。だからこそ、最初のツール選定が極めて重要です。

Q3. 大企業のシステム開発にも使えますか?

A. はい、両ツールともEnterpriseプランがあり、大企業向けの開発にも対応しています。ただし、超大規模システム(数百万ユーザー)になると、スクラッチ開発との比較検討も必要です。

Q4. FlutterFlowで作ったアプリをBubble風のWeb版としても使えますか?

A. FlutterFlowはWeb出力にも対応しています。ただし、Web出力されたサイトはSEOに弱いなどの制約があります。本格的なWebサービスを作るなら、Bubbleの方が向いています。

Q5. 学習コストはどちらが高いですか?

A. どちらも学習に1〜3ヶ月程度かかります。Bubbleは直感的ですが、複雑なロジックを組むには独特の操作に慣れが必要です。FlutterFlowはプログラミング知識があると有利ですが、基本機能は非エンジニアでも扱えます。

Q6. PICK UPに依頼すれば、どちらのツールを使うか相談できますか?

A. はい、可能です。プロジェクトの内容、予算、将来的な拡張性を踏まえて、中立的にどちらのツールが適しているかを提案します。「Bubbleで」または「FlutterFlowで」と決めずに、まず内容を相談いただいて構いません。

まとめ:迷ったら「両方できる開発会社」に相談を

FlutterFlow vs Bubbleの選び方を整理します。

  • Webアプリ・SaaS・管理画面 → Bubbleが得意
  • ネイティブモバイルアプリ → FlutterFlowが得意
  • どちらも作りたい・将来移行予定 → FlutterFlowが柔軟
  • 3年総コストはプロジェクト次第で変動
  • ハイブリッド構成(両方使う)も有効な戦略

両ツールはそれぞれ強みと弱みがあり、「どちらが優れている」という単純な答えはありません。重要なのは自社プロジェクトの特性に合うツールを選ぶことです。そして、その判断には両ツールの実績と知見が必要です。

迷ったら、両ツールに対応している開発会社に相談することをおすすめします。中立的な視点で最適なツールを提案してもらえます。

関連記事

詳しい開発会社選びについては、以下の記事もご覧ください。

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この記事の執筆者

PICK UP(株式会社PICK UP)

BubbleとFlutterFlowを中心としたノーコード受託開発を手がける日本の開発会社。要件定義から設計・開発・運用まで一貫してサポートし、中小企業・スタートアップの新規事業立ち上げ・業務DXを支援。AI(Dify・Claude API)とノーコードを組み合わせた最新技術対応も得意とする。

  • 対応領域:Bubble / FlutterFlow / Dify / Firebase / AWS連携
  • 対応業種:マッチング・人材・フィンテック・ヘルスケア・BtoB SaaS 他
  • 公式サイトpickupenterprise.com

公開日:2026年4月23日
最終更新日:2026年4月23日

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